2008 / 5
 
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メタポンレスについて R 08/5/16(金) 18:30
Re:メタポンレスについて ナイトスポーツ 08/5/17(土) 9:11
Re:メタポンレスについて R 08/5/17(土) 10:05
Re:メタポンレスについて ナイトスポーツ 08/5/17(土) 11:36
Re:メタポンレスについて 4型FD 08/5/17(土) 20:57
Re:メタポンレスについて ナイトスポーツ 08/5/18(日) 9:20
Re:メタポンレスについて 4型FD 08/5/18(日) 22:47

メタポンレスについて
 R  - 08/5/16(金) 18:30 -

   過去ログにメタポンレスにしても正しくオイル混合させれば大丈夫とありました。

そこで思ったんですがメタポンは回転数とかで噴射量がかわりますよね、ただ混合はそうゆう訳にはいきません。
使用状況によって混合の比率が変わると思いますが、サーキット走行で高負荷高回転高ブーストの使用状況だとするとメタポンレスでの正しいオイル混合の比率はいくつ位になるでしょうか?
過去ログをもう少し調べればあったかもしれませんし、お手数とは思いますがアドバイス宜しくお願い致します。

Re:メタポンレスについて
 ナイトスポーツ E-MAIL  - 08/5/17(土) 9:11 -

   ナイトスポーツ中村です。
おはようございます。

▼Rさん:
>過去ログにメタポンレスにしても正しくオイル混合させれば大丈夫とありました。
>
>そこで思ったんですがメタポンは回転数とかで噴射量がかわりますよね、ただ混合はそうゆう訳にはいきません。
>使用状況によって混合の比率が変わると思いますが、サーキット走行で高負荷高回転高ブーストの使用状況だとするとメタポンレスでの正しいオイル混合の比率はいくつ位になるでしょうか?

100:1です。
これはレース用の13Bエンジンの指定混合比です。メタポンは使いません。
RX−RACEで使っているペリもメタポンは使っていません。混合比は100:1です。
中村


>過去ログをもう少し調べればあったかもしれませんし、お手数とは思いますがアドバイス宜しくお願い致します。

Re:メタポンレスについて
 R  - 08/5/17(土) 10:05 -

   街乗りでもサーキットでも、混合比は変わらないと言うコトなんですね。
ご回答有難う御座いました。

Re:メタポンレスについて
 ナイトスポーツ E-MAIL  - 08/5/17(土) 11:36 -

   ナイトスポーツ中村です。
こんにちは。


▼Rさん:
>街乗りでもサーキットでも、混合比は変わらないと言うコトなんですね。
>ご回答有難う御座いました。

もうすこし詳しくご説明します。

レース用エンジンの初期(12Aや10Aの時代)は機械式のメタポンが付いていました。そしてメタポンの吐出量はスロットルと連動するレバーで決めていました。そしてポンプからのオイルはキャブレターのフロート室に入り、そこでガソリンと混合されてエンジンに供給していました。
レース用ではポンプのレバーを最大値で固定して使うように指示されていましたが、12Aの後半からはポンプを廃止して、事前にガソリンにオイルを混合して使うように変更されました。これはポンプを使用していると、オイルパン内のオイルが消耗しますから、レースでは不利になるためです。
この時から混合比は100:1です。
混合比を変化させてメリットやデメリットを確認してみると、薄い分にはシールの変磨耗が発生します。しかし濃い分にはデメリットはなかなか現れません。
50:1程度まで濃くしても、パワーダウンもありませんし、シールのトラブルもありません。ですから混合比は大体100:1でOKですよ。アバウトで良いんです。

市販車ではメタポンが着いていますから、100:1の混合にすると、実際にはもっと濃い状態です。でもそれでトラブルはありませんから、サーキットを走る場合は、わかりやすく100:1をお奨めします。
水温が高い状態でのアペックスシールの変磨耗もかなり減らすことができます。

中村

Re:メタポンレスについて
 4型FD  - 08/5/17(土) 20:57 -

   ▼ナイトスポーツさん:
>ナイトスポーツ中村です。
>こんにちは。
>
>
>▼Rさん:
>>街乗りでもサーキットでも、混合比は変わらないと言うコトなんですね。
>>ご回答有難う御座いました。
>
>もうすこし詳しくご説明します。
>
>レース用エンジンの初期(12Aや10Aの時代)は機械式のメタポンが付いていました。そしてメタポンの吐出量はスロットルと連動するレバーで決めていました。そしてポンプからのオイルはキャブレターのフロート室に入り、そこでガソリンと混合されてエンジンに供給していました。
>レース用ではポンプのレバーを最大値で固定して使うように指示されていましたが、12Aの後半からはポンプを廃止して、事前にガソリンにオイルを混合して使うように変更されました。これはポンプを使用していると、オイルパン内のオイルが消耗しますから、レースでは不利になるためです。
>この時から混合比は100:1です。
>混合比を変化させてメリットやデメリットを確認してみると、薄い分にはシールの変磨耗が発生します。しかし濃い分にはデメリットはなかなか現れません。
>50:1程度まで濃くしても、パワーダウンもありませんし、シールのトラブルもありません。ですから混合比は大体100:1でOKですよ。アバウトで良いんです。
>
>市販車ではメタポンが着いていますから、100:1の混合にすると、実際にはもっと濃い状態です。でもそれでトラブルはありませんから、サーキットを走る場合は、わかりやすく100:1をお奨めします。
>水温が高い状態でのアペックスシールの変磨耗もかなり減らすことができます。
>
>中村

便乗させて下さい。私は普段100:1にしているのですが、ためしに数日前の給油の時に50;1で混合してみました。すると、負圧領域で以前よりもトルクがあるように感じました。こういったことも混合比が関係しているのでしょうか?
街乗りでとてもフィーリングがいいので、トラブルの要素がなければ50:1での混合をこれからも続けようと思っています。

Re:メタポンレスについて
 ナイトスポーツ E-MAIL  - 08/5/18(日) 9:20 -

   ▼4型FDさん:
>▼ナイトスポーツさん:
>>ナイトスポーツ中村です。
>>こんにちは。
>>
>>
>>▼Rさん:
>>>街乗りでもサーキットでも、混合比は変わらないと言うコトなんですね。
>>>ご回答有難う御座いました。
>>
>>もうすこし詳しくご説明します。
>>
>>レース用エンジンの初期(12Aや10Aの時代)は機械式のメタポンが付いていました。そしてメタポンの吐出量はスロットルと連動するレバーで決めていました。そしてポンプからのオイルはキャブレターのフロート室に入り、そこでガソリンと混合されてエンジンに供給していました。
>>レース用ではポンプのレバーを最大値で固定して使うように指示されていましたが、12Aの後半からはポンプを廃止して、事前にガソリンにオイルを混合して使うように変更されました。これはポンプを使用していると、オイルパン内のオイルが消耗しますから、レースでは不利になるためです。
>>この時から混合比は100:1です。
>>混合比を変化させてメリットやデメリットを確認してみると、薄い分にはシールの変磨耗が発生します。しかし濃い分にはデメリットはなかなか現れません。
>>50:1程度まで濃くしても、パワーダウンもありませんし、シールのトラブルもありません。ですから混合比は大体100:1でOKですよ。アバウトで良いんです。
>>
>>市販車ではメタポンが着いていますから、100:1の混合にすると、実際にはもっと濃い状態です。でもそれでトラブルはありませんから、サーキットを走る場合は、わかりやすく100:1をお奨めします。
>>水温が高い状態でのアペックスシールの変磨耗もかなり減らすことができます。
>>
>>中村

ナイトスポーツ中村です。
おはようございます。

>
>便乗させて下さい。私は普段100:1にしているのですが、ためしに数日前の給油の時に50;1で混合してみました。すると、負圧領域で以前よりもトルクがあるように感じました。こういったことも混合比が関係しているのでしょうか?
>街乗りでとてもフィーリングがいいので、トラブルの要素がなければ50:1での混合をこれからも続けようと思っています。

サイドハウジングはわざと荒い表面に加工されています。あれをもっとつるつるの荒さに仕上げるのは簡単です。研磨屋に荒さを指定して研磨させればすぐにできます。そのようなハウジングを使ってレース用のエンジンを作ると、最高出力が500rpm以上上の回転になり、パワーも5−10馬力ほど多く出ます。
しかし、中間でのトルクが驚くほど減ってしまいます。
そのようなエンジンは、最高出力はすごくてもレースでは勝てません。立ち上がりで置いていかれてしまうのです。
ハウジングの表面はオイルホールディングのために、ある程度の荒さになっています。そこでオイルを保持してシールの気密を保たせるのです。

ぼくらのような仕事をしているといろんなことをテストします。何とか中間トルクも上げて最高出力も上げたいからです。例えば、表面の荒さを細かくして、オイル混合比を濃くするようなテストもしました。結論から言うと良い結果は出ませんでした。言えることはオイルをシールの動く表面に保持させることは重要なことだと言うことです。

しかし、これらのことはレース用でハードな使い方をする際に、エンジンを保護するために必要なことです。普段の走行ではどうなんでしょうか?
例えば、触媒に悪影響は無いでしょうか?2サイクルのバイクでも触媒が付いている状況ですから、決してすべてがダメだとは言いませんが、低回転での運行ではカーボンも出るでしょう。触媒もどうだかわかりません。できることなら普段の走行ではノーマルが良いのではないかと思いますよ。

中村

Re:メタポンレスについて
 4型FD  - 08/5/18(日) 22:47 -

   ▼ナイトスポーツさん:
>▼4型FDさん:
>>▼ナイトスポーツさん:
>>>ナイトスポーツ中村です。
>>>こんにちは。
>>>
>>>
>>>▼Rさん:
>>>>街乗りでもサーキットでも、混合比は変わらないと言うコトなんですね。
>>>>ご回答有難う御座いました。
>>>
>>>もうすこし詳しくご説明します。
>>>
>>>レース用エンジンの初期(12Aや10Aの時代)は機械式のメタポンが付いていました。そしてメタポンの吐出量はスロットルと連動するレバーで決めていました。そしてポンプからのオイルはキャブレターのフロート室に入り、そこでガソリンと混合されてエンジンに供給していました。
>>>レース用ではポンプのレバーを最大値で固定して使うように指示されていましたが、12Aの後半からはポンプを廃止して、事前にガソリンにオイルを混合して使うように変更されました。これはポンプを使用していると、オイルパン内のオイルが消耗しますから、レースでは不利になるためです。
>>>この時から混合比は100:1です。
>>>混合比を変化させてメリットやデメリットを確認してみると、薄い分にはシールの変磨耗が発生します。しかし濃い分にはデメリットはなかなか現れません。
>>>50:1程度まで濃くしても、パワーダウンもありませんし、シールのトラブルもありません。ですから混合比は大体100:1でOKですよ。アバウトで良いんです。
>>>
>>>市販車ではメタポンが着いていますから、100:1の混合にすると、実際にはもっと濃い状態です。でもそれでトラブルはありませんから、サーキットを走る場合は、わかりやすく100:1をお奨めします。
>>>水温が高い状態でのアペックスシールの変磨耗もかなり減らすことができます。
>>>
>>>中村
>
>ナイトスポーツ中村です。
>おはようございます。
>
>>
>>便乗させて下さい。私は普段100:1にしているのですが、ためしに数日前の給油の時に50;1で混合してみました。すると、負圧領域で以前よりもトルクがあるように感じました。こういったことも混合比が関係しているのでしょうか?
>>街乗りでとてもフィーリングがいいので、トラブルの要素がなければ50:1での混合をこれからも続けようと思っています。
>
>サイドハウジングはわざと荒い表面に加工されています。あれをもっとつるつるの荒さに仕上げるのは簡単です。研磨屋に荒さを指定して研磨させればすぐにできます。そのようなハウジングを使ってレース用のエンジンを作ると、最高出力が500rpm以上上の回転になり、パワーも5−10馬力ほど多く出ます。
>しかし、中間でのトルクが驚くほど減ってしまいます。
>そのようなエンジンは、最高出力はすごくてもレースでは勝てません。立ち上がりで置いていかれてしまうのです。
>ハウジングの表面はオイルホールディングのために、ある程度の荒さになっています。そこでオイルを保持してシールの気密を保たせるのです。
>
>ぼくらのような仕事をしているといろんなことをテストします。何とか中間トルクも上げて最高出力も上げたいからです。例えば、表面の荒さを細かくして、オイル混合比を濃くするようなテストもしました。結論から言うと良い結果は出ませんでした。言えることはオイルをシールの動く表面に保持させることは重要なことだと言うことです。
>
>しかし、これらのことはレース用でハードな使い方をする際に、エンジンを保護するために必要なことです。普段の走行ではどうなんでしょうか?
>例えば、触媒に悪影響は無いでしょうか?2サイクルのバイクでも触媒が付いている状況ですから、決してすべてがダメだとは言いませんが、低回転での運行ではカーボンも出るでしょう。触媒もどうだかわかりません。できることなら普段の走行ではノーマルが良いのではないかと思いますよ。
>
>中村


街乗り程度ならやりすぎない方が良さそうですね。ありがとうございました。

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