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ナイトスポーツ中村です。
おはようございます。
▼FDさん:
>こんにちわ、ちょっと伺いたいのですが、FDのエンジンでブーストアップするのにブーストはどのくらいまでかけられるのでしょうか?
>パワーFC、古ストレートマフラー、純正インジェクター、レースプラグです。
>プレッシャーレギュレーターで多少は燃圧が上げられる仕様です。
>クーリングはバッチリの状態なのでもう少しブーストをあげてみたいと思っているのですが、現在はGT35タービンで1.2キロです。
>エンジンのシール類はノーマルでサイドポートです。
>エンジン本体にはこれ以上手を入れる気が無いのでこの仕様のままもう少しパワーが欲しくブーストをあげたいと思っています。アペックスシールの耐久度などはどうでしょうか?
>よろしくお願いします。
どれぐらい上げられるかは吸気温度と水温、それにユーザーがエンジンの寿命をどれぐらいまで持たせたいかで決まります。
どれぐらいの寿命なら許せますか?
水温が80−90度で吸気温度が60度ぐらい、それでノックが60以内で圧力センサーがマツダ純正なら1.2まで使えますが、サーキット走行をするなら1シーズン以内で圧縮が限度以下になるでしょう。1.2以上はセンサーを変更しないと正しい燃調を取ることができませんから、センサーの変更が必要です。
また、1.2以上だと純正のインジェクターでは噴射量が不足しますから、容量の変更が必要です。ポンプの変更も当然必要ですね。
1.3を超えてベンチで500馬力後半になると、エキセンのたわみが大きくなりすぎて、燃焼しているローターの反対側のローターが燃焼と反対側のローターハウジングにぶつかります。もちろんエンジンは一瞬で破損します。
この場合はローターを小さくして使うか、エキセンを3ベアリングにして使う必要が出てきます。可能ですがお金がかかりますね。その際はシールも強化品に変更する必要があります。
これらの対応は費用がかかることと、ハウジングの磨耗は止められませんから、OHのサイクルは短くなります。
これらのことから、一般的に長くエンジンを使うなら、1K以内がお奨めです。
1.2でもご本人が納得されているならかまいませんが、エンジンの寿命は短いですよ。1.3以上は競技(特にドラッグなど)なら理解できますが、大きな費用と短いOHサイクルを覚悟してください。
エンジンに手を入れたくないとの事ですから、現状以上は無理だと思いますよ。
パワー不足を感じられるなら、コンプレッションを測ってください。下がっている可能性が高いですよ。
中村
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