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Contributor ナイトスポーツ 日時 2004 年 3 月 21 日 11:16:57:
回答先: 排圧に関係あるのでしょうか? Contributor たから 日時 2004 年 3 月 21 日 10:10:07:
ナイトスポーツ中村です。 こんにちは。 : こんにちは。 : FDの6型でサーキット走行を楽しんでいます。 : 今のところパワーに不満がないため、吸排気はノーマルのまま走っています。 : ただ、冷却のためにVマウントキット装着と、パワーFC(電動ファン設定を変更)で : ブースト0.75〜0.8くらいになっています。 : この状態で今後もサーキットを走り続けようと考えているのですが : これはタービンにとっては悪い状況でしょうか? : サーキットは筑波2000がメインです。 : ノーマルの排気パーツのためにタービンに無理がかかっているのではないか?という指摘を友人から受けましたのでちょっと心配しています。 それでしたら、まったく心配ないですよ。 タービンにとって過酷な条件は、 1)排気温度の上昇。 現在のタービンシャフトは2種類の材質があります。通常は温度限度が980度のものがほとんどです。そして競技用などに使われるものが1150度と高目になっています。この温度を超えるとEX側のブレードが溶けます。温度は守って使ってください。 2)高い過給圧。 高い過給圧をかけると、コンプレッサーホイールにその分だけの圧力がかかりますから、ブレードに押されてスラストベアリングに負担がかかります。 また、高い過給圧をかけるために高い回転数で回すことになりますから、バランスが悪いとアンバランスで破損させる原因になります。 これ以外のトラブルとしてはオイルの質の問題でしょう。 どちらにしても排圧による問題はありません。たとえマフラーがどんなに抜けが悪くても、0.5−0.6Kぐらいの圧力です。気にしなくて大丈夫ですよ。 エンジンで燃焼した排気はEXマニホールド、タービン、マフラーを抜けて排気されますね。 もしもその途中に抵抗があると排気の圧力がとめどなく上がると思われるのでしょうか。 実際には排気の効率が悪くなると、排気ポートから排気されずにそのまま燃焼ガスが次の吸気工程に残ります。吸気行程では新規エアーが入りたいのですが、残留ガスがあるために新規エアーはあまり入ることが出来ません。したがって残留ガスと少しの新規エアーに通常の燃料(FDの場合)が加わって圧縮、燃焼行程に続きますから、空燃比は濃くてとても正常なパワーは出ません。調子も悪いでしょう。 でもパワーが無いのですからメタルやシール、ハウジングなどに負担はかかっていません。つまりエンジンも負担は少ないのです。もちろんタービンもです。 ただしパワーは無いし、アフターファイヤーも出るでしょうし、かなり不調な感じでしょう。でもそれだけですよ。 純正マフラーを抜けの良いマフラーに変更すると残留ガスが減り、減った分だけ新規エアーが入りますから、同じブースト圧でもパワーは上がります。これがマフラーチューニングです。 パワーが上がるとその分だけエンジンには負担になります。タービンは新規エアーが増えた分だけ同じブースト圧でも回転数は上がりますから、これも負担になります。ただし、負担と言ってもすぐに消耗して終わってしまうものではありません。 消耗だけを問題にするなら純正のままがベストですよ。参考にして下さい。 中村
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