環境意識の向上に伴い、スポーツ・マフラーに求められる価値観も大きく変わってきました。平成２２年４月に施行された「マフラー新規制」によって、規制対象車に装着するスポーツマフラーは厳格な検査基準を満たさねばなりません。
環境性能、省燃費重視の現在のクルマは、その多くが自然吸気エンジン。出力特性も環境に配慮されたもので、吸排気系を含めたトータル・システムで設計されています。自動車メーカーが巨費と威信を賭けて設計されたシステムに、挑むのですから「生半可な商品」では「パフォーマンス」が下がることに成りかねません。

「スポーツ・マフラー」開発は「エンジンの特徴を掴むこと」そして「ノーマル・マフラー」を徹底的に検証することからスタート。マフラー最大の使命、「音を消す」ということについては、「音」の発生要因でいる「エンジンの音量」を知ること。そして「ノーマル・マフラー」の構造と容量を解析しました。収集したデータを考察し「スポーツ・マフラー」の本来の目的、すなわち「パフォーマンスの向上」と「スポーツサウンドのチューン」を実践。「エンジンベンチ」や「シャシダイナモ」を駆使し、「エンジンの特性」を理解し、テスト＆トライの中で「スポーツ・マフラー」を磨き上げ、鍛え上げるのです。それは「唯一無二のスポーツ・マフラーを創る」という、エンジニアの揺るぎの無い、妥協のない「強い意志」によるものです。